安寧の日々は灰燼に帰したーー
黎明から二千年、一系の皇帝により統治されてきた皇国は夷狄の手に落ちた。
当たり前だったものが、次々と崩れていく毎日。
時代の奔流に弄ばれながらも、人々は逞しく未来を探し続ける。
たった一人残された帝位継承者「宮国朱璃」は力を求めていた。
仇敵を排除し、この国を取り戻さなくてはならない。
過去を失った武人「鴇田宗仁」は主を求めていた。
鍛え上げられた白刃は、忠義のために振るわれねばならない。
その日、運命に導かれ、二人は出会う。
往く先にあるのは失意か祝福か、答えを知る者はどこにもいない。
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